45話 終焉への始まり
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「その後は?」
「ヴァンを捕らえようと近づいたとき……強い力に引き離されて、気付いたらシェリダンの近くで倒れてました」
強い力……それには心当たりはあるけどそれもまだ言えない。そのままシェリダンに向かいノエルやアストンさんに事情を話して数日滞在させてもらったと話を続ける。
「その後、ベルケンドで検査してもらいました」
「検査?」
ジェイドにも見せた検査結果をピオニーへと手渡す。比較してもらうためにディストにもらった最初の検査結果も一緒に。
「話には聞いていたが……実際の数字を見ると……」
「……はい」
検査結果を見て表情を暗くするピオニーとフリングス将軍。今なら、よく死ななかったねと笑えるだろうが、当時はいつ消えてもおかしくはないという状況にビクビクしていた。
「これを見る限りもう大丈夫そうだな」
「はい」
他の誰とも何ら変わりのない体。まだあまり使えないけど譜術も使えるようになったし。ルーチェは死なないと言っていた。正にその通りになった。
「そう言えば、真咲さんがケセドニアにいたのは何故ですか?」
あの襲撃と共に私が現れたことに驚いていた。事情を説明している暇はなかったから疑問に思うのは当然だ。
「アスランから報告は聞いている。キムラスカ兵の格好をした集団に襲撃されたらしいな」
「そう言えばそんな事を言ってましたね」
まだちゃんと報告を受けてないジェイドは首を傾げる。ただ襲われたとくらいしか聞いてないのだろう。三人の視線がこちらに向けられる。ここまで進んでいるのなら話しても大丈夫だろう。
「あの襲撃で……フリングス将軍が命を落とすのを知っていたからです」
それだけは阻止したかった。声のトーンを抑えて発せられた私の言葉に三人が目を見開いた。その中でも一番ショックを隠せないでいるのは当の本人であるフリングス将軍。