44話 誰が為に鐘は鳴る?
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「今日はもう休みを頂きましたが、どうしますか?」
「へ?何がです」
休みをもっらった。もらえたんだ。でもどうするというのは、どういう意味なんだろう。
「私の家でゆーっくり事情を聞きながら休むのか、それともあなたの思うがままにするのか」
前については答えてはいけない気がする。答えたら最後。どんな答えでも問答無用で襲われそうだ。
「……陛下に報告します。お詫びもしないといけないですし」
のんびりもしてられない。ケセドニアで襲撃を受けた。ならルークたちもここに来る……はず?
「あれ……ジェイドさん。セントビナーには……」
「行ってません。あなたの知る未来では私はセントビナーにいるはずなのですね」
コクン、と頷く。そうか、フリングス将軍救出を成功した後、私が倒れたから彼が連れてきてくれたんだっけ。演習をしていた兵とケセドニアからの応援の兵で持ちこたえたからグランコクマからの応援はない。だからジェイドはセントビナーには行かず、グランコクマにいる。
「あの、アッシュってここに来ましたか?」
「ええ、一度来ましたが」
何か?と問う彼に、ここに来る前に会ったとだけ伝える。実際のことはピオニーと一緒でいいだろう。
「……たぶん、ルークたちが来ると思うんですけど」
ルーク自体はともかく、各地を回って色々話を聞いてから来ると思うのだが。少なくともガイも一緒にいて、彼はグランコクマに戻るのだから。と言うのが私の推測で。違ったらどうしようかな。
「なら、宮殿に行きましょう」
困ったような笑みを浮かべながらも、私のしたいようにしてくれるのには感謝しなくてはいけない。こんな私の側にいてくれて優しくしてくれて。だからこそ、私に出来ることを全てやりたい。