44話 誰が為に鐘は鳴る?
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「どれくらい滞在されるんですか?」
アストンさんにもちゃんと説明し滞在許可をもらった。ギンジはアルビオール三号機の整備に、アッシュはどっかに行き、私はノエルと一緒にベッドメイキングをしている。空き部屋を貸してもらえることになったから。手持ちがあまりないから助かるけど。
「とりあえず……一ヶ月後にはケセドニアに行ければ。あ、その前にベルケンドにも行きたいから……」
二週間くらいかなぁ?と考えながら答える。船でベルケンドとケセドニアを行くんだけど……どれくらい掛かるんだろう。お金も時間も。
「ああそうだ。アストンさんがベルケンド行くときは送ってやれって言ってましたので、行く日が決まったら教えて下さいね」
最後にシーツをピンッと伸ばし、ニコッと笑う。え、アルビオールをタクシー扱いしていいの?有り難い申し出に感謝してむしろお願いしますと頭を下げる。
「お礼に滞在してる間は私がご飯を作るね」
「いいえ!真咲さんはお客様ですからそんなことさせれません!」
お客様って、いつの間にか地核からシェリダンの近くに飛ばされただけなんだけど。
「でも本当にいいんですか?」
一息吐くためにお茶を入れて啜ってるとノエルの急な一言。何のことだろう?と首を傾げる。
「皆さんに報告しなくて、です」
特にジェイドさん。と言われてしまうと、回答に困ってしまう。
「……正直、後ろめたいというかなんて言うか」
戻る、けど今すぐに戻らない。運良くシェリダンの近くに飛ばされた。でも……下手したら死んでたかも。けしてあり得ない話じゃない。
「やるべきことをやったらちゃんと帰るよ」
ここまで来たら引き返せない。好きに動けるうちにやらなきゃ。そう、決めたから。譲れない。たとえ愛する人が待っててくれるとわかっていても。