44話 誰が為に鐘は鳴る?
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「邪魔するぞ……っ!?」
壊れるんじゃないかというくらいの勢いで扉を開けたのはアッシュだった。中へと入ってきた瞬間、私と目が合うと思い切り目を見開いてから、とんだけ寄るんだと思うくらい眉間に皺を寄せた。
「……おまえ、何故ここにいる?」
「また説明するのね……」
アッシュがシェリダンに来た理由はわかるけど、私がシェリダンにいる理由はわかるわけないよね。みんなと一緒にアブソーブゲートにいたなら、もうグランコクマに戻ったと思ってただろうし。とりあえず、ノエルたちにした説明をもう一度する。
「馬鹿が」
「これに関しては返す言葉がないね」
説明をしてる間にノエルがお茶を入れに行くと言い、ギンジはアストンさんを呼びに行くと席を外した。二人がいなくなったからアッシュにはもう少し具体的に話をする。すでに起こってることなら話してもいいだろうと判断して。
「俺も調べてみたいことがある。おまえならわかってると思うが」
「ヴァンと鍵のこと?」
ヴァンのことは私の話を聞いてだと思うけど、鍵に関しては降下作戦直後のことがあったからだろう。ああ、と表情を曇らせながら返事をした。
「グランコクマにはすぐに戻らないのか?」
「言ったとおりやらなきゃいけないことがあるから」
知りたい?と聞けば、いいとあっさりと返された。未来のことは何一つ知る気はないみたいなのは変わらないようだ。
「だから私のことはまだ誰にも言わないでね?」
ノエルたちにも口止めしてもらう予定だから。と手を顔の前で合わせてお願いする。たぶん私よりアッシュやノエルの方が先にルークたちに会ってしまうから。
「わかった。ただ無理はするな」
自ら知るつもりはないけどその理由がわからないだけに心配してくれてるのだろう。前にあんな姿を見せてしまったから。アッシュも何だかんだと言って優しい。