44話 誰が為に鐘は鳴る?
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「真咲さんは今までどこに?ノエルから聞いて驚きましたが」
やっと戻ってきた……ギンジが目をパチパチさせながら訊ねてくる。私が行方不明になったことはそれなりに騒ぎになってるらしい。
「地核へと落ちたヴァンを助けるつもりだった……けど、彼の側に寄ろうとしたとき何かの力に弾かれて……」
気付いたらこの街の近くで倒れていた。その間が三日しか経ってないことには驚いた。ううん、三日もとも言うべきか。
「でもなんでそんな事を?」
「詳しくは言えないけど、あのまま放って置くわけにはいかなかったから」
あのままヴァンを捕らえれば、これから起こることを押さえられると思っていた。けどやっぱり私一人では限界があった。勝手なことをした挙げ句失敗しちゃって、この状態で戻ったらと考えると頭が痛い。
「これからどうするんですか?マルクトへ戻るんですか?」
ノエルの質問に眉を寄せてしまう。戻ると言ったのは私。ピオニーにも報告しなきゃ行けないし。ただ怖いだけ。
「……そうだね。まずは、ベルケンドに行って再度検査して……ケセドニアに行く」
その後にグランコクマに行くよ。と言えば不思議そうな顔をされた。何故すぐにグランコクマへと戻らないのか、と。
「ベルケンドに行くのは地核で気になることがあったから。ケセドニアはちょっとやらなきゃいけないことが出来たから」
まだ三日しか経ってないなら。グランコクマに戻って報告すればいい。けど、軍を動かさなくてはならないことを私が言って動くかどうか。ジェイドやピオニーはわかってくれても他の人はそうもいかない。何故そんな事がわかるのかで議論になるだろうし。
「数日、ここでお世話になっていい?」
「それは構いませんが……」
シェリダン滞在を願い出たときだった。バンって大きな音を立てて扉が開いたのは。