43話 手を取る未来の為に
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「な、に……?」
まだ発動中の風の魔術でブレーキを掛ける。少しだけ吹き飛ばされたみたいでヴァン達の方を見る。すると手をこちらへと翳したヴァン。何かをしたのはヴァンのようだ。シンクは意識がないのかヴァンに抱えられている。
「ここまで、追ってきたか……だか邪魔はさせぬ!」
ローレライを取り込んだからなのか。完全ではないが傷は大分癒えている。が、やはり意識集合体を取り込むのは難しいらしく、表情は辛そうだ。あれだけの強い力を制御しなくては行けないんだから。
「私の願いは潰えぬ!」
「えっ……きゃあぁぁーっ!」
何をしたのかされたのかわからない。でもさっきより強い力が私を吹き飛ばす。地核から一気に押し上げられる?そんな勢いだ。
『――よ』
頭の中に何か聞こえる。声?誰の?でも聞き覚えのあるような?
『力を――おまえに……未来を……す』
誰!?頭の中で直接語りかけるのは?痛い……頭が痛い。でも、体が……熱い?また意識が飛びそう。戻るんだ……絶対に帰るんだ。帰るんだから――
私は私の思う道を
進むと決めた
けど上手くは行かなくて
それでも前へ進むことは止めない
絶対に戻るの
あの温かな腕の中に
今は優しく懐かしい光に抱かれて
そっと目を閉じる…
更なる旅へ出るために
今はしばしの休息を