43話 手を取る未来の為に
夢小説設定
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「真咲はどうしてもやらなきゃならないことがある。でも黙って消えることはできなかったから」
僕たちに話していきました。そう話し始めた。ジェイドは俺たちを悲しませてしまうけど、それでも真咲がやらなきゃいけないって。危険かもしれないけど死ぬつもりはない。それが何なのかはイオンとネフリーさんも知らないって。
「でもまさか、地核に飛び込むとは思いませんでしたが」
「それで、お兄さん。真咲さんはそんな自分勝手な人間が軍にいていいわけがないって」
この軍服をピオニー陛下に返してくれと預かったらしい。怪しまれるといけないから本当に紅茶は掛けたって……そこまでしたのかよ。
「私たちにも必ず戻ると言ってました。だから、真咲さんのことを……」
「信じてますよ」
必死に訴えようとするネフリーさん。その言葉を遮ったのはジェイド。少し笑顔を浮かべて、確かにそう言った。
「真咲は見かけによらず頑固ですからね。こうと決めたら梃子でも動きませんよ」
やれやれっていつもみたいに肩を竦める。もっと怒ってるかと思ったけどそうでもないのか?
「彼女が必ず戻ると言ったのです。私はそれを信じて待つだけです」
すげぇや。俺だったらそんな風に思えないかも。師匠のこと、ずっと引きずってたから。やっぱり大人なんだな。
「まあ、戻ってきたときにお仕置きはしますけどね」
「うわっ、最悪」
「あら、わたくしもお説教をするつもりですわよ?」
……ある意味戻ってこない方がいいんじゃねぇーか?チラッとガイを見たら引きつった笑いをしてるし。ティアなんか溜息吐いてるし。
みんな待ってるぜ。早く帰って来いよ、真咲。