43話 手を取る未来の為に
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「みなさん!」
ケテルブルクに戻ると待ってたのか、イオンがこちらへと走ってくる。危ないから走んな!と声を掛ければ、あって顔をして立ち止まる。その後ろにも誰かいて、視線を向ければネフリーさんだった。
「ネフリーさん?」
彼女の元にも報告に行く予定だったから、いいけど何で街の入り口まで出てきたんだろう?ガイ達も不思議だったみたいで首を傾げている。
「みなさんをお待ちしていました」
お疲れの所、申し訳ありませんが、とネフリーさんの家へと向かった。何か変な雰囲気で、イオンの様子も変だ。
「それで、話とは?」
部屋に案内され、寒かっただろうとお茶を出されたところでジェイドが話を切り出す。
「……これを」
神妙な面もちのネフリーさんがテーブルの上に置いたのは見覚えのある蒼い服。これは真咲が紅茶を零したといってネフリーさんに預けていたもの。それがどうしたと言うんだ?
「僕から話しましょう」
よくわかんないけど、ネフリーさんはただ困ったような表情を浮かべてジェイドを見ている。俺たちもどうしていいのかわからないでいると、イオンが口を開く。
「イオン様?」
「どういうことですの?」
この軍服をネフリーさんが持ってるのはみんな知ってる。そのことを何か話そうとしてるのは俺でもわかるけど、そこでイオンが出てくるのかはわからない。
「実は、僕とネフリーさんは真咲がいなくなるのを知っていたんです」
「どういうことだ?」
真咲がいなくなるのを知っていたって。ジェイドの方を見れば、目を少し開いてたけど、すぐに目を閉じた。
「……ジェイド」
真咲が地核へと飛び降りてから、平静を装ってるけど本当は心配で仕方ないはずだ。探しに行きたくて仕方ないと、思うんだ。