43話 手を取る未来の為に
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「刃に更なる力を――シャープネス!……アニスっ!」
「オッケー!――爪竜烈濤打」
ナタリアの補助で攻撃力を上げたアニスが連撃を与える。過重力から解放されたばかりのヴァンはまだ身動きが取れず、アニスの攻撃をまともに食らう。
「まただっ!星皇蒼破陣」
「うわぁっ!」
「きゃぁっ!!」
それでも倒れないヴァンは秘奥技を繰り出す。ダメージをかなり受けているはずなのに、ここまで動けるとは。前衛にいたルーク、ガイ、アニスは特にまともに食らい地面に倒れる。
「ルークっ!命を照らす光よ。ここに来たれ――ハートレスサークル」
呻いたまま起きあがれないルークたちにティアが癒しの術を施す。完全とは言えないが、ある程度傷の癒えたルークたちは立ち上がり武器を構える。
「やってくれたな!――月華斬光閃!」
「これもどうですか?出でよ。敵を蹴散らす激しき水塊――セイントバブル」
回復したガイが攻撃し、最後に吹き飛ばした後、ジェイドの譜術。連続でダメージを負ったヴァンの体は傷だらけ。だけどまだ地に伏せない。敵ながら何という執念。ルークに、レプリカに負けられないという事か。
「風よ…風よ…大いなる風よ。我が前に立ちはだかる者の動きを封じよ!」
私の放った風はヴァンに巻き付き動きを止める。腕も足も動かさせなくなったヴァンは何とかしようともがく。
「ルークっ!」
「ああ!――これでも……食らえぇ!――レイディアント・ハウル!」
動けないヴァンはルークの秘奥技を真正面から受けた。それでも尚、倒れることはなく仰け反っている。ゆっくりとこちらを向いた。額から、口の端から血を流し、眼光は衰えない。これだけの傷を負ってもまだ倒せないのかと、顔を歪ませるがさすがのヴァンも限界だったようだ。前へと倒れそうになるのを自身の剣を地に突き刺しなんとか耐えていた。