2話 異端の力
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手にしたものは
私の運命を変えた
ううん、私が変えたんだ
洞窟の中を進めば、そこにはルーク達がいた。ライガクイーン相手に悪戦苦闘している。当然、今のレベルでは勝てるはずもない。どう見ても劣勢が見て取れる。
「アニス。真咲と一緒にイオン様のところへ」
ルーク達の方へ足を進めながら、ジェイドはアニスに指示を出す。アニスはそれに、ハーイと返事をして私の手を引きながらイオンの元へと向かう。
「イオン様~。勝手に居なくならないで下さいよぉ」
腰に手を当てて、捜しましたよぉ~と続ける。するとイオンはこちらを見て、驚いた表情をしてからすぐに申し訳ないような顔をした。
「すいません、アニス…えっと、そちらの方は?」
女の子に間違えそうな程の可愛い顔を傾けながら私を見た。女の私より可愛いのに、彼は私より背が高いんだよねぇ。
「真咲って言うんですよ。なんかぁ、異世界から来たらしいんですぅ」
ジェイド同様、適当に説明する。まぁ、何でこの世界に来ちゃったかは分かんないから、話してないけどね。
「…異世界ですか」
少し暗い声でイオンが答える。それを横目で見て、すぐに視線を前方へと向けた。私は今はルーク達の方が気になってた。