43話 手を取る未来の為に
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「このままだと……」
地面に激突するかなぁ。みんなはそのまま落ちてるん、だよね?それで大して怪我ないって。そう考えてる間にもどんどん落下していく。
「風よ!我に纏い、緩やかに我を降ろせ!」
空中で杖を降るのは少々難しい。けどやらなきゃ地面に激突する。そもそも地面に向かっているのかが些か不安だけど。周りを見る限り、私以外は誰も見当たらない。一つ心配なのは……ちゃんと地面に降りれるよね。そう言葉にしたけど、大丈夫だよね。あ、不安になってきた。
「為せば成るっ!」
ともかくいつまでも落ちてらんない。どこでもいから着地しなきゃ。術のおかげかゆっくり落下している。一緒に落ちる瓦礫の隙間から見える地面。そこへと願えば、体はその方向へと向く。
「よっと」
着地したのはいいけど、ここはどの辺りなんだろう。やっぱ誰もいないし。うーん、これって……仕掛け解かなきゃ進めないよね。わ、私一人で。ちょっと無理っぽ。
「ともかく、歩くかな」
ここにいたって何もならない。ともかく進んでみんなと合流しなきゃ。それに……さすがに一人きりだと不安で仕方ない。
まだここにいないのはわかってるけど、この先にヴァンがいると思うと尚のこと。
「……アニスでいいからいないかなぁ」
あの煩さが恋しくなる。一人で行動ってしないから尚更なんだよね。辺りをよく見ながら、こっちが前だと信じて歩く。これで逆走してたら一人辿り着けないし、私の企みも何の意味もなさない。昨日のことは無駄となる。
「おーい、誰かー」
呼ぶだけ無駄なんだろうな。というかあんまり大声を上げたら魔物に見つかるかな。一人で戦闘も……したくない。ここの魔物を私一人で対処しろって言われても無理でしょ。みんなを捜しながらだけど、魔物には見つからないように警戒しながら足を進めた。