42話 雪原で示す己が道
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「…………ぎゃ――――!!」
すやすやと眠るディストにジェイドが先ずとった行動。胸倉を掴んで息苦しくなったのか、ディストが目を覚ます。が間髪入れずにジェイドはコンミネーションで出した槍を突きつければ、寝起きに凶器で悲鳴を上げる。パニクるディストを余所にジェイドは今度は首根っこを掴んで引きずり、椅子に座らせ縛り付ける。
「真咲。眼鏡の上からでいいので、目隠しをして下さい」
「……はぁ」
ここでのやり取りは画面内では見れなかったからわからない。内容はたぶん私がいるかいないかで違うと思うけど。
「これでいいんですか?」
「はい、ありがとうございます」
「じ、ジェイド?」
縛られた自分が目隠しされるならわかるが、なぜジェイドが目隠しをしなければならないのか、槍を持ったまま。なんとなくわかるような。でも実際そうだったら、私は嫌だなぁ。
「や、やめろ!やめて、死ぬー!」
私が思ったとおりだった。目隠しをしたジェイドは槍を椅子に縛られたディストへと突き出す。槍の刃先はディストの鼻先で止まる。そしてそれを何度も繰り返す。両耳の脇や頬をかすったり、目の先で止まったり、たまに心臓の辺りとか。
「うわぁ~」
傷をつけられるより怖いかも。なまじか刺さるという寸前で止められると怖い。特に目や鼻の先なんて、体中から汗が噴き出して止まらなそう。
「ジェイド、ごめんなさ―――い!!」
さすがに怖くなってきたのか、別に何も言っていないのに謝る。何度もごめんなさいと。槍を突くのを止めないままロニール雪山の情報を教えるように問うと、ぶんぶんと頷いて聞いていないことまで話し始める。
「じゃあ、今度は私の番ですね」
ぐったりとするディストの前へと行く。私なんかを相手にしないというよりは、相当怖かったのだろう。顔面が蒼白だっでこちらを見ようともしない。