41話 空を胸の内に隠す君
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「えっと……ティアがいなくなってて」
「ティアが?」
まだ朝早いというのにティアがいないと告げるとやはり、こんな早くからどこに?と眉を寄せるガイ。ジェイドだけはピンと来たのかじーっと私を見る。
「アニスたちは?」
「探しに行ってもらってる」
なら私たちも行きましょうとまだ羽織ってなかった軍服を着る。ルークはと問えば、どうせまだ起きませんよ。と外へと出る。ガイも仕方ないなっと頭を掻きながらソファーに置いてあった上着を手に取る。
「心当たりは?」
「バッチリあります」
あの時間にロビーでバッタリしてるんだからそう思うよね。とは言え言う気は全くないけど。それをわかってるからジェイドもそれ以上は聞いてこない。
「どこを探す?」
「ガイは研究所へ行ってみて下さい。私は真咲と部屋に手がかりがないか探します」
もしかしたら体調が悪くなってこっそりシュウの元に行っているかもしないと。私と一緒に部屋に、というのは女性陣の部屋に自分一人で入るわけには行かないから。私一人でいいだろ、とムスッとするガイに野暮なことを言わないで下さいとか言ってるし。
「時間が勿体ないですし早く行きましょ」
「……だな」
ジェイドをまともに相手するだけ時間の無駄だ。すぐにアニスたちに探しに行かせたから部屋の中はまだ手掛かりを見つけていない。
「どうぞ」
部屋の鍵を開けて中へと招く。手掛かりがあるのは知ってるけど何処にあるんだろう。部屋の中を探してるとジェイドがありましたと私を手招く。
「ベッドの下に落ちてました」
「石、ですね」
これでおおよその見当は付きました。ガイたちを待ちましょうとロビーの方へと足を向けた。にしても石一つを見ただけでそれが何処の物かわかるんだから凄い。