41話 空を胸の内に隠す君
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言葉に出せたらどんなに楽か
押しつぶされそうな思いに
色は曇る
それは……
小さな小さなシグナル
すぐにベルケンドからダアトへと飛ぶ。ただ、導師であるイオンですらその場所を知らない。私は知ってる、と言えるわけもなくキョロキョロと辺りを見回すルークたちを眺めていた。
「真咲、あなたは当然……」
「……知ってます」
けど言いませんよ?と視線を向ける。わかってますよと笑顔で返され、何故か気恥ずかしくて視線を背けてしまった。その理由がわかってかその態度に関しては珍しく何も言ってこない。こんな調子で私、大丈夫か?と先が思いやられる。何より旅が終わった後のことを考えるのが色んな意味で怖い。
「教会の中に、パッセージリングがあるのかな?」
「わかりません。ただ教会には、ザレッホ火山に繋がる通路があるという噂があります」
そんな話があるくらいだから、パッセージリングへ続く道があるかも知れないというイオンの言葉に頷き私たちは教会の方へと足を向けた。
「どうかしたのかい?」
教会への階段を上っている途中で立ち止まり、上を見上げる私に声を掛けるガイ。声を掛けられるまで立ち止まってることに気づかなかった。思わず、あっ…と短く声を漏らす。
「やっと気づきましたか?」
ぽんっと頭に手を置くのはジェイド。どうやら後ろに立っていたらしく、私が気付くか誰かが声を掛けるか待ってたみたい。
「……えっと」
無意識っていうのは恐ろしい。ダアトに来るのはあれから何回目か。私の中であの出来事はトラウマみたいで、体は勝手に反応した。それが今の状態で。ダアトがどうこういうことではなくて、恐怖として根付いてしまったのだ。