40話 裏切りの果てに残ったもの
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「そう言えばさぁ~。真咲って技術者なのぉ?」
外へと向かう途中、唐突にアニスが訊ねる。あまりの唐突さに私は目を丸くし、みんなも何事だ?と振り返る。
「ああ、さっきの話の続きね」
元の世界で音機関、ではないけどそういった仕事をしていた話。あそこで話は終わりじゃなかったんだ。心なしかガイの目もキラキラしてるような……そこは見なかったことにしよう。まあ、みんなも聞きたそうにしてるし少しくらいいいかな。
「シェリダンやベルケンドの技術者みたいな技術はないよ。細かい作業を少しやってただけ」
「確か、タルタロスの修理の時も手際がよかったですね」
いつの話やらと思ってれば、それっていつの話だ?とルークが問う。外殻から戻ってダアトに着いた後だよ。と答えればそうだったのかと何故かジェイド以外の全員が感心の声を上げる。
「大したことはやってないって。ジェイドさんも大袈裟ですよ」
言われたとおりの工具を渡したり、言われたとおりの配線したりしかしてないのに。要は指示の通りにやっただけで、自分で見てやったわけじゃない。
「でも意外だな。君がそういう仕事してたなんて」
「そうですわね。少しイメージと違いますわ」
どういうイメージを持ってるんだろうか。私って工業系のイメージって全くないの?
「そうですね。人を助けるような、看護などの仕事をしてるかと思いました」
「そうね。どちらかというとそちらの方がイメージに近いわ」
イオンとティアまでも。えっと、私イメージ壊した?これが本当の私なのに。
「寧ろ学生ですかね」
「私もそう思いまーす」
「あははは。二人とも血の海に沈みたい?」
嫌でーす。と可愛らしく……片方は思いたくない……ハモる二人に本気で殺意が芽生えた。冗談抜きで言われたことがあるから笑えない。