40話 裏切りの果てに残ったもの
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「ティア。これを腕につけて下さい」
機械人形を止めた私たちは任侠の動力を使ってパッセージリングまでやってきた。ティアが譜石の前へと移動しようとするとジェイドに呼び止められる。差し出されたそれを不思議そうに見る。
「血中音素の計測器です。本当にパッセージリングリングが原因なのか調べてみたいんですよ」
「わかりました」
ジェイドから計測器を受け取り腕に付ける。そして譜石の前へ立てば、操作盤が表示される。計測は自動で行われるらしく、タタル渓谷と同じように制御するようにルークに言うと、ルークは頷き両手を突き上げる。
「終わったぜ」
「計測も完了したようですね。それを返してくれますか」
超振動で操作盤に命令を書き終えてこちらを向くルーク。それが終わったのを確認してジェイドはティアに計測器を返すように言う。ティアから計測器を受け取りその場で調べ始める。
「大佐。どうなの、瘴気は?」
「……やはりパッセージリングから、異常な数値の瘴気がティアに流れ込んでいます」
ティアの遺伝子情報に反応しているのでしょう。ユリアの子孫という話、やはり間違いないでしょう。と説明する。異常な数値という言葉に皆、苦い顔をする。
「ユリアがこの装置に自分の情報を打ち込んでいたのでしょう」
計測器からわかる情報を説明終えると、ティアが俯き考え込む。何を考えてるのか、わかるのは私だけかもしれない。それに関しては責めることは出来ない。当たり前のことだから。
「第七音素はどうして瘴気に汚染されているんだ?」
素朴な疑問。第七音素が汚染されてなければ、ティアも汚染されることはない。だとしたらどうして第七音素が汚染されているか?それが気になるところ。
「瘴気は地中で発生してるようですから、あるいは地核が汚染されてるのか知れません」
第七音素の汚染の原因。地核が発生源なら活路が見いだせそうだと言うジェイド。ただ自分は専門外だからベルケンドへ戻ろうと一同外へと出る。