40話 裏切りの果てに残ったもの
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「というと、パッセージリングの整備を彼が行ってるとか?」
「うん。そうかも知れないな。世界中のパッセージリングリングは繋がってるんだから、深刻な故障の場合は、こいつが出張していくのかも」
この機械人形の説明をするガイ。結局壊れてしまったと突っ込むルークに口ごもる。まだ先に道がある。目的地はまだ先。機械人形の横を通り過ぎて奥の昇降機に向かう。
「昇降機が動きません。動力が死んでいます」
「マジかよ!階段とかねーの?」
昇降機の上に乗ったけど何の反応がない。動かないのは動力が死んでると告げるジェイド。他に下へと行く手段を探してみるが何もない。そんな中、ガイが昇降機の中央に腰を下ろして何か調べ始める。
「浮かない顔ですわね」
「直すには、壊れた動力を新しいのに変えればいいんだ。けど……」
曇る表情に気付いたナタリアがガイに声を掛ける。難しい表情のガイの考えにティアが、替えの動力がないのねと返す。その言葉に頷き、あいつ以外はな。と後ろを振り向く。彼の視線の先にいるのはさっきの機械人形。昇降機の動力になる唯一の存在。
「あいつの動力を取り上げて、ここに取り付ければいい」
それでなんとか動く、と険しい顔で言う。心境としては複雑だろう。動く創世歴時代の音機関が目の前にいるのに、機械人形の動力を使わねば下へと降りることは出来ない。
「えーっ!?あのコから動力取ったら、あのコ動かなくなるよ?」
「まあね。でもそれしか方法はない」
「一生懸命に働いてるのに、可哀想ですの」
ここで立ち止まるわけにはいかない。だから仕方ないと言い訳する。でもやっぱり立ち止まれなくて。この世界で暮らす人々のことを考えたら、と各々武器を手にする。
「よし、行くぞ!」
ルークの掛け声とともに一斉に機械人形を攻撃を仕掛ける。その動力を手にするために。