40話 裏切りの果てに残ったもの
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「殿方って、こういう物が好きですわよね」
「うちのパパも模型大好き。ばっかみたい」
ガイの様子に心底呆れたように首を傾げるナタリアとアニス。それに無言の同意として溜息を吐くティアとジェイド。
「いいんだよ。女にはわからないロマンなんだから」
「うーん、私は結構好きだけどな」
ガイほどではないけど機械いじりも好きだしパズルとか模型とか作るのも好き。ホームセンターで無駄に騒いでたら友人に白い目で見られるくらい。やっぱおかしいかな。
「えー真咲ってばへーん」
「へぇ。そうだったのか!」
「確かに、工具とか詳しかったですね」
嫌いじゃないとも言ってましたね、とジェイド。非難の言葉を掛けるアニスに反して心底嬉しそうな表情をするガイ。と言ってもガイみたいにマニアではないけど。勘違いされそうだね、このままだと。
「仕事柄かな?オールドラントに来る前は少し扱ってたからね」
それでも素人に近いレベルだよとだけは付け加えておく。音機関に興味がないわけじゃないけど、やっぱり地球とは違いがあるから構造とかはよくはわかってないけど。
「初耳ですわ」
「あんまり向こうのことは話したことないもんね」
せいぜい魔物が出ないとか譜術がないとかくらいだし。今はそんな事よりもと先へ進むことを促す。更に奥へと足を進めれば、私たちより大きなロボットみたいな、たぶん譜業が部屋の中を動き回っていた。それを見た瞬間、目を輝かせるガイ。
「おおっ!すっげー!機械人形だぜ!」
「待って!何か攻撃してきたら……」
目の前の機械人形にほぼ無警戒で近寄るガイをティアが制止の声を掛ける。が、ガイはこいつは戦闘用じゃなく整備用だと言う。だから危険はないと言うことのようだ。私は知っているけど、みんなからすればある意味身近にあんな譜業を作るディストがいるから危険だと思っても仕方ないかも。