6話 消せない傷痕
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「僕はローレライ教団の導師イオンです」
「マルクト帝国第三師団所属、ジェイド・カーティス大佐です」
ガイの後にイオンとジェイドの二人が自己紹介をし、順に握手を交わす。
「神託の盾騎士団モース大詠師旗下情報部第一小隊所属、ティア・グランツ響長よ」
そう言って、二人同様にティアが握手を求めて、手を差し出す。
「ひぃっ!」
近づいたティアから逃げるようにジェイドの後ろに隠れるガイ。ティアが一歩近づけば、ガイは一歩下がる。それを数回繰り返すと、ガイはカタカタと震えだした。
「ガイは女嫌いなんだよ」
とうとう見かねてか、ルークが助け舟を出す。
「と、言うより女性恐怖症のようですね」
実に楽しそうに言うジェイド。ええ、それはもう。人の不幸は蜜の味とはよく言ったものだ…だって、私もちょっと楽しいもん。
「悪い…キミがどうとか言うわけじゃなくて―その」
申し訳なさそうに謝る、ガイ。楽しいのは確かなんだけど、ガイの女性恐怖症の原因を知ってる私はちょっと可哀相になってくる。
「私のことは女だとは思わなくていいわ」
「ティア、それはムリだよ」
すぐに私が突っ込む。だって、あのナイスボディで女と思うなってほうがムリでしょ?胸のない私にケンカ売ってるのかー!と叫びたい。
「わかったわ、不用意にあなたに近づかないようにするわ。それでいい?」
「すまない…」
ティアが溜息をつきながら言うと、また頭を掻くガイ。
「キミは?」
そして、まだ自己紹介が済んでいない私のほうを見る。