40話 裏切りの果てに残ったもの
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「おまえたちもいずれわかる。ユリアの預言がどこまでも正確だということを。多少の歪みなどものともせず、歴史は第七譜石の預言通りに進むだろう」
囲まれているというのに冷静に対応する。それくらいの力量がなければヴァンの右腕にはなれないということか。第七譜石という言葉に真っ先に反応したのはティア。モースに命令された彼女の捜し物。それを制したのはガイ。その間にリグレットは身を翻し消えていたった。
「どうやら戦うつもりはなかったようですね?」
武器をしまいガイへと向き直り、どこで第七譜石を見たか問う。その問いにホドで見たと答える。幼い頃、ヴァンに連れられては見たことがあると言うガイにジェイドは目を丸くする。
「ヴァンが言ってた。フェンデ家に伝わる秘密の場所だって。フェンデ家はユリアに仕える七賢者の一人で……」
「ユリアとの間に産まれた子供が、代々彼女の譜歌と能力を守り続けてきた」
ガイの言葉を引き継ぐティア。以前、ティアの家系はユリアの子孫だと言われてると言っていた。人物が人物なだけに信憑性が薄いというか、証拠がないとも言っていた。
譜歌が歌えるじゃんと言うアニスに頷きはしなかった。
「そうさ。それにユリアの子孫でもなけりゃ、第七譜石を守ってるなんてあり得ないだろ?」
第七譜石はホドと一緒に消えた。タルタロスで地核へ降りたときにガイが声を上げたのはそれだったと。本当に第七譜石がホドにあったのなら、消滅の際に落下して液状化した大地に飲み込まれてもおかしくはない。否定は出来ないとうこと。
「じゃあ師匠は、ユリアの預言が示した未来を知ってる?まさか、俺たちのしていることは、やばいことなのか?」
「どのみち外殻大陸は落ちる。それなら被害が出ないように降ろした方がいいのも確かだ」
複雑な思いに駆られるルークにすべき事を示すガイ。私は横目でティアがリグレットのいた場所で何かを拾うのを見る。複雑な心境なのはみな同じ。