39話 君の言葉の意味を知る
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「譜術です」
使えるようになると言ってたけどシュウはまだ勧められないと言った。これに関してはオールドラントでも屈指の使い手であるジェイドの意見を聞きたい。
「そうですねぇ……使うならどの道、すぐ中級上級のものと言うわけにはいきませんからね」
少し表情を硬くする。言葉には出してないけど勧めたくないと言うことなのか。もう少し待った方がいいのかな。
「とりあえず、使う使わないはともかく、知識だけは欲しいです。いつどこでどうなるかわかりませんし」
無知でいるよりはいいと思うんです。と彼を見上げれば、硬い表情のまま見つめ返される。
「……教えないで無理されるよりはいいでしょう」
「ありがとうございます!」
正直ダメと言われると思ってたのに、いいと言ってもらえて嬉しくて彼の腕に抱きついてしまった。本当に無意識で、前にルークたちが歩いてるのも忘れて。ジェイドも私から抱きつくと思ってなかっただろう。珍しくキョトンとしていた。
「あ、いえ……その……」
「大胆ですねぇ。なら手取り足取り教えて差し上げますよ」
久々の満面の笑みに背中に悪寒が走る。彼のそういう言葉に恐怖を覚えてしまう。仮にも恋人同士なのに……相手が相手だからか。
「お、お断りします!」
「遠慮しなくてもいいですよ」
遠慮してません!私の身が持たないです!と距離を取れば、ジリジリと近寄ってくる。そんな事してれば前を歩くみんなも気付きアニスが、あー!またイチャついてるー!と指をさす。違ーう!という私の叫び声がベルケンドに響きわたった。
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これで憂いはなくなった
もう一人の私
ありがとう……