39話 君の言葉の意味を知る
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『ただ、真咲さんの体も瘴気で冒されています。この量なら私生活には問題はありませんが、一応注意はして下さい』
部屋を出る前に行われた言葉。瘴気に冒された覚えはある。私生活には、と言ったけど旅しても問題ないって言ったよね。要は無理はするなと言うことなのか。体内に蓄積させた瘴気ってどうにかならないのかな。あの方法以外の何かがないのかな……
「真咲」
「どうだったの?」
部屋の前で待っていたみんなが一斉に私を取り囲む。一緒に入ったはずのティアがいないからかキョロキョロと辺りを見回すルーク。
「ティアはもう少し掛かるって。私の方は……」
私から説明するよりは彼に任せた方がいいだろうと、シュウからもらった検査結果をジェイドへと渡す。私からそれを受け取り目を通す。ものの一分足らずでどれだけ理解したのか、最後に一息を吐き顔を上げる。
「真咲ほうは大丈夫のようです。血中音素の数値もだいぶ上がり、音素乖離を起こすこともないようですね」
「ってことは!」
ジェイドから結果を聞いたルークたちの顔が笑顔になる。アニスはトクナガをクルクルと回し、ナタリアはホッと胸をなで下ろす。イオンによかったですと声を掛けられ、ルークとガイは互いの顔を見合わせる。
「唯一の問題は瘴気ですか……」
「はい」
私が瘴気に多少なりとも冒されてるのはみんなも知っている。瘴気という言葉に笑顔だったみんなの顔がひきつる。私のことなんかで驚いてたらこの後はどんな驚き方するんだろう。
「問題って言っても生死に関わることじゃないよ」
一度吸ってしまった瘴気は体内に残る。吸い過ぎると死に至るのはアクゼリュスでの経験が物語ってるから、思い出したから。それでも今の段階でどうこうなるわけじゃない。体に残ってる以上、今後気を付けなければならないってこと。