39話 君の言葉の意味を知る
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「……と言うことは」
「今後、旅を続けてもさして支障をきたすようなことはないでしょう」
一生聞くことはないと思っていた言葉。オールドラントに来て自分の体を知ったときから長く生きられないと思ってた。いつ乖離して消えてしまうかと怯えた日もあった。好きなのにその想いを受け入れられないときはこれ以上にない悲しみはなかった。けど、シュウの言葉で全てが浄化されたかのようだ。生きられる……共に歩める。それだけで胸がいっぱい。
「あの、譜術って使えるようになりますか?」
確かルーチェはもう少し血中音素が戻れば譜術も使えるようになるって言ってた。彼女自身、魔術を使うけど、優秀な譜術士だったとも聞いている。本当に私も使えるかなぁとか不安を覚える。使えたら使えたで戦力の足しにでもなったら嬉しい。
「そうですね……まだ人並み以下の音素数値ですから、あまりお勧めできませんがいずれは使えるかと」
使えなくはない。ただ無理して使えば症状は逆戻り。それじゃあジェイドを始めみんなも許可はしてくれないだろうな。いずれ……ローレライが全部の封印を解いてくれたら使えるということかな。
「真咲さん。一応これが診断結果です」
「ありがとうこざいます」
手渡された数枚の紙。色んなグラフや数字やら何やらが書かれてるのを見たけどよくわからない。読み書きが出来るようになったくらいじゃわかるわけないか。まあこれはジェイドに渡しておけばいいだろう……いや、渡さない方が怖い。
「あの……ティアは?」
検査のために別れてから姿を見てない。同じ検査をするものだと思ったけど。
「ティアさんは……もう少しかかるかと……」
表情を暗くし、間を空けて答える。私が知るとおり、ティアの体は芳しくてはないんだ。だからより細かい検査が必要なのかもしれない。