39話 君の言葉の意味を知る
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「……念のためです。以前見たディストのデータと変わってるかを調べておいた方がいいでしょう」
眼鏡に手を置き押し上げながら答える。もっともな理由なだけにみんなも、ああそうかと納得する。地核で私にも何か、よくわからない何かがあったのはみんなもわかってる。それも踏まえてってことで。
「真咲的には何か変化とかないのぅ?」
「うーん、表立って何かって言うのはないかな」
体が軽くなったような気もするけど、段々気のせいな気もしてきたし。実際のところわからない。ローレライは一体何がしたかったんだろう
「調べてもらえばわかるんだろ?ならさっさと行こうぜ」
私なんかよりティアの方が大変なんだ。私はすでに結果を知っているからどんな顔をしたらいいのか。でもこれも避けては通れない道だけど、私の知る未来とは違う方法で彼女を助けられないかと模索してしまう。
「ここだな。シュウって言ってたな」
話しながら歩いていれば目的地である第一音機関研究所へと辿り着いた。中の医務室へと向かえば部屋の前にシュウはいた。
「お話はわかりました。では皆様はこちらでお待ち下さい」
話を聞いたシュウに促され私とティアは医務室へと入る。精密検査は何されるんだろうと思いながらも、言われるとおりにしていく。採血や血圧とかよくある検査から始まり、見たことのない機械……音機関を使って検査は続く。
「苦しくないですか?」
「大丈夫です」
まさかこんな大がかりな検査を行うこととなるとは。前以上に悪くなってない事を祈るのみ。正直、怖くて仕方ない。結果を知ることが怖くて心は落ち着かない。
「はい、終わりです。すぐに結果が出ますからお待ち下さい」
思いの外、早く終わった検査。検査台から降り、奥にある診療用のベッドに腰掛ける。ティアはまだいない。長引いてるのかな、やっぱり。