5話 反撃の烽火
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「―なっ!?」
ルークに剣を突きつけていたオラクル兵とリグレットの足が私の力で地に埋まる。まさに足を地に捕られる形となったリグレット達。
「きゃっ!!」
「アリエッタ!」
アリエッタから離れた場所にいたはずのジェイドはいつの間にか彼女を拘束していた。
「さぁ、もう一度武器を捨てて、タルタロスの中に戻ってもらいましょうか」
再び、全員が武器から手を放したのを確認するとジェイドが私のほうを見た。私は無言で頷いて、杖を地に叩く。地面は元に戻り、リグレット達の足は自由になる。次々にタルタロスに入っていく中、アリエッタだけは動こうとはせずイオンを見ている。彼女が、イオン様…と呟けば、イオンは、言うとおりにして下さいと言った。ようやくアリエッタも中に入り、ジェイドは昇降口を操作する。
「しばらくは全ての昇降口は開かないはずです」
私とイオン、ティアの側に歩み寄りながら説明する。安堵はまだ出来ないが、それでもマシだ。
「ふーっ、助かった。にしてもガイ、よく来てくれたな」
ルークの嬉々とした声。久々の幼馴染との再会に満面の笑みを浮かべるルーク。笑顔のままガイの方へと駆け寄るルーク。
「いや、捜したぜ!こんな所にいやがるとはな」
剣を鞘に収めてルークに向き直るガイ。ルークの無事の姿に安堵の表情を見せた。
「ところで、イオン様。アニスは?」
イオンを助けに行ったはずのアニスがいないことに気づいたジェイドが尋ねる。ジェイドの問いにイオンは表情を少し暗くした。奪われた親書を取り戻そうとして、タルタロスから落とされたが、死体は見つかっていないという。
「アニスのことなら心配ないでしょう。合流地点であるセントビナーに向かいましょう」
ここで心配していても仕方ない、と。私達は頷き、アニスとの合流地点である要塞都市セントビナーに向かうことになった。
まだ安堵できない
不安は募るばかり
本当に私に何が出来るのだろう