38話 変えてしまうことを恐れずに
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「うるさい……うるさい!うるさいっ!」
「きゃっ!」
肩を振るわせたシンクがもの凄い形相を浮かべ、連撃を仕掛けてくる。一撃を防ぐのが精一杯だったから、連続攻撃には耐えられずまた吹き飛ばされる。けど思ったほどの衝撃は受けなくて、反射的に瞑った目を開ける。
「……ジェイドさん」
「見守るのはここまでです。時間もありませんし、これ以上、あなたが傷つくのも見たくありません」
しっかりと後ろから抱き止めてくれていた。いつもいつも私の思いを優先してくれたけど、今回ばかりはもう時間はない。上手く説得できたらなと浅はかな考えを持つのは甘かったか。諦めて、はいと返事をし杖を構える。
「一気に終わらせてやる!――通牙連破斬!」
「まだです……出でよ。敵を蹴散らす激しき水塊――セイントバブル!」
ルークの攻撃を受けて少し後ろへと離れたシンクに追い打ちを掛けるようにジェイドの譜術が彼を襲う。悲鳴を上げながらも何とか耐えるシンクへ更なる攻撃が加えられる。
「逃がしませんわ!エンブレススター!」
「ついでにこいつもだ!月華斬光閃!」
ナタリアの弓で足止めされ、ガイの技が入る。いくらシンクが六神将と言え、七対一は難しいだろう。
「くそっ……どうそもう、みんな消えるのさ。くらえ!アカシック・トーメント!」
ゆっくりと立ち上がったシンクが秘奥技を発動させる。こちらにはまともにダメージを与えていないというのに、一気に片を付けるつもりだったのか。
「気高き風よ!我らの前に立ちはだかりし力を、壁となりて防げ!」
杖を振るえば風の壁がみんなの前に現れシンクの攻撃を無効化する。それに驚くシンクへ止めの一撃。
「荒れ狂う刹劇の宴。刹劇武荒拳!とどめ~!」
シンクの攻撃が止むと同時にトクナガに乗ったアニスが秘奥技を発動させる。連続した攻撃の後に地面に叩きつけられたシンクの動きが完全に止まる。