38話 変えてしまうことを恐れずに
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「……んっ…」
頭がほわほわする。あれ…?いつ目を閉じたっけ?違う、眠った?何か声が聞こえた気がしてからよく覚えてない。
「真咲?」
いつ閉じたかわからない目を開ける。まず目に入ったのは少し眉間に皺が寄ったジェイドの顔。あとは、見慣れた天井。ここは、タルタロス。
「……私何してたっけ、あれ?」
そうだ。シェリダンにいてリグレットたちの奇襲を阻止しようとしてた途中だったはず。けど声がして……その後の記憶はない。あの声は、ルーチェだった。
「少し休んだ方がいいですね」
「え、あの……」
「僕も行きます」
何がどうなってる。有無を言わさず私はジェイドに支えられたまま艦橋を出る。それにイオンまでも付いてくる。ルークたちは何だか様子がおかしい。とりあえず、あとで聞くしかないかな。二人に連れられるがまま一番近い部屋に入る。
「今、どういった状況なんですか?」
まったくわからない。ルーチェの声が聞こえた後からの記憶がない。体には疲労感だけが残っていて、なんでそうなったのか。彼女は一体何をしたのか。
「途中から何も覚えてないんです」
「あなたがリグレットを何処かへ消した後、ルーチェがあなたの体を使っていました」
リグレットを消した後……そうだ。その後にルーチェの声が聞こえた。『私がやる』…そう言っていた。
「驚きました。真咲だと思って見上げたらルーチェでしたので」
「さすがの私も驚きましたよ」
その時のことを思い出したからか、少し目を伏せるイオン。ジェイドも苦笑を浮かべる。
「……ルーチェ」
確かあの後、助けたいと思ったイエモンさんたちが飛び出したのを見て頭が真っ白になった。変えようと思っていた未来がこのままでは変わらないと。したら、声が聞こえて意識が飛んで。