5話 反撃の烽火
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「…あっ」
小さく呻く。この後にアリエッタが来るんだった。次の展開に備えて、杖を構え力を使おうとしたが遅かった。相手がリグレットだと分かるとティアに動揺が走った。そこに僅かに隙が生まれた。ティアの後ろからライガにまたがったピンクの髪の少女―アリエッタが現れた。ライガがティアに向かって電撃を浴びせるが、ティアは間一髪で避ける。が、一瞬の隙をついてリグレットはジェイドを蹴りを入れ、譜銃を拾い上げ、ジェイドとティアに向ける。私達はオラクル兵に剣を突きつけられている。形勢逆転とはこの事をいうのだと実感した。
「アリエッタ!タルタロスはどうなった?」
銃を突きつけたまま、首だけをアリエッタに向ける。アリエッタはライガから降り、大きなぬいぐるみを抱きしめている。
「…制御不能のまま。この子が隔壁を引き裂いてくれてここまで来たの」
今にも泣きそうな表情をしているアリエッタは隣に従えているライガを撫でる。
「よくやったわ。彼らを拘束して―」
そうリグレットが指示を出すと同時にジェイドは目を瞑り、彼女から背を向ける。上空からは彼が降りてくる。ジェイドはこの時、誰かが降りてくるって分かってたのだろうか?リグレットの上空を影が覆い、彼女が気づいた時にはその影は剣を抜き振り下ろす。寸での所で避けたリグレットは譜銃を発砲するが『彼』は剣で防ぐ。そのまま、イオンを抱えてその場を離れる。
「ガイ様、華麗に参上!!」
こんな状況じゃなければ「キタ――ッ!」とか叫びたい。けど今は…
「大地よ 彼の者らを捕縛せよ!!」
彼が現れることを知っていた私は、呆気に取られているオラクル兵の隙をついて術を発動させる。