37話 過去を許し平和へと
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「危なくはないんですね?」
「危険な真似はしないですよ」
たぶん。と胸の中で付け加えて。実際一人で戦おうとか考えてる訳じゃないし。全く何の危険がないかと問われるとたぶん大丈夫しか言えないし。それでも物語を変えてしまってもこれだけは何とかしたい。
「詳しくは言えません。でも、シェリダンに着いてからは注意を怠らないで下さい」
内容は言わずとも十分なヒントになってるはず。私一人では心許ない。何が起こるのか何をして欲しいのかは言えないけど、ジェイドが周囲を気に掛けてくれれば私としては助かる。彼ならば咄嗟な事に対しても何らかの対処をしてくれるだろう。
「わかりました」
私の言葉で察してくれたらしく、表情が変わる。赤い瞳を細めじっと見つめてくる。
「お願いします」
ギュッと膝の上で手を握りしめると上からそっと手を添えられる。さっきまでの真剣な表情は消え柔らかい笑みを見せる。私を安心させるためだろう。何も確信付いたことを言わない私を責めず側にいてくれる。申し訳なさからとその安堵から涙も出そうになる。でも、今はそんな事を言っていられない。これから起こることに目を向けなきゃ。
「大丈夫です」
その一言が勇気をくれる。これから私のしようとしていることが失敗したらどうしようと弱気になってしまう。グローブ越しに感じる温もりが、焦る心を落ち着かせてくれる。
「……はい」
少しだけ。少しだけ。胸の中で呟き誰にも気付かれぬようにジェイドの腕に抱きつく。私の気持ちに応えるように肩を抱き返してくれる。今はそれだけで十分。
誰もが願うもの
安息なる平和
ただそれを守りたい
守りたいの…
「大丈夫です」
その一言が勇気をくれる。これから私のしようとしていることが失敗したらどうしようと弱気になってしまう。グローブ越しに感じる温もりが、焦る心を落ち着かせてくれる。
「……はい」
少しだけ。少しだけ。胸の中で呟き誰にも気付かれぬようにジェイドの腕に抱きつく。私の気持ちに応えるように肩を抱き返してくれる。今はそれだけで十分。
誰もが願うもの
安息なる平和
ただそれを守りたい
守りたいの…