37話 過去を許し平和へと
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「あの~」
ようやく解放されたと安堵の息を吐いていると、控えめな声が後ろからした。振り返るとなんだか訝しげな表情のみんながいて、何かを代表するようにアニスが手を挙げていた。
「二人って、付き合ってるの?」
……ん?んん?あれ……えっと、ここはアルビオールで?当然みんなもいて?話は丸聞こえ……
「ええ、そうですよ」
色々なものが頭ん中をぐるぐると巡ってテンパってるなか飄々とした態度で躊躇することなく肯定したのはジェイド。その潔さに私だけじゃなくルークたちまでも固まっていた。私の場合、固まりながらも頭のてっぺんからつま先まで一気に体温が上昇して茹で蛸状態。
「きゃわ~ん!やっぱり~!」
「まあ、そうでしたの!?」
「二人が…いつの間に……」
一際甲高い声を上げるアニス。驚きの声を上げるのはナタリアとティア。ガイは知ってるから黙ってるけどルークは顔を赤くして口をパクパクさせている。イオンに至ってはいつも通りにこにこしてるだけ。
「アニスちゃんてばそう思ってたよ」
この手の話になると一番盛り上げるのはアニスなんだよね。だから知られたくないところもあったんだけど。今となっては仕方ない。
「えっと、うん……そういうことです」
これ以上、隠すだけ無駄だよね。否定しても信じてもらえないし、したらジェイドの機嫌が悪くなるだけ。出来るだけ機嫌のいいときに話しはしておきたいし。この後、私がしようとしていることを何も話さないわけにはいかない。
「私とジェイドさんのことはもういいから、シェリダンに急ごう!」
ノエルに出発してと声を掛けると、了解しましたと笑顔を向けられた。暫くはこの辺りのことをネタにされるんだろうなぁ。