37話 過去を許し平和へと
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「でも……いいんですか?」
私を庇うってことは後でイヤミとかネチネチと言われるかもしれないのに。特に相手はジェイドだから怖い。
「言ったろ。おまえの思うようにやれ、ってな」
「そうですけど……」
本当にいいのかなぁと思ってしまう。言い出しっぺは私なんだけど。
「命に関わるってなら問題だが、そこまでじゃないんだろ?それにおまえにしか出来なくておまえが必要だと思ってやるんだったら思う存分やれ」
すごいな、この人は。命云々については正直保証はないんだけど、最初から否定して止めない。絶対に駄目と無謀だとわかったら止めるだろうけど。そうでないのならと言ってくれるなら、それに応えたい。
「陛下のお墨付きってことで頑張ります!」
怒られることに慣れる訳じゃない。でもやれることやりたい。本当はちゃんと話すべきなんだとは思う。でも、出来ることならジェイドにもルークらと同じように未来を知らぬまま、己の力で前に進んで欲しい。全てを見届けて欲しいと思う私はかなりの我が儘なのかもしれないな。
「まあ、無理はするなよ」
ぽんぽんと頭を叩かれる。この二人、ほんとに似たもの同士だね。やることが一緒。一緒なのはまあいいんだけど。
「子供じゃないんですから」
ルークやアニスくらいならともかく、もう20後半の女にするような行為じゃない。どうしてみんな私にするんだろう。
「いや、何となくだ」
「うぅ~」
そんな理由で私は頭を撫でられるの?何となくなんかでされるなんて子供扱いされてるのとかわんないよ。
「話はそれだけだな。よし、戻るぞ」
「はい」
許可はもらえた。何をするかを言わなくても一応ジェイドに何かをすることくらいは言っておかないとな。一言くらい言わないと後で何言われるかというか、何をされるかわからない。実は後者の方が怖かったりする。