5話 反撃の烽火
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「真咲は私達が敵の動きを封じている隙に、イオン様をお願いします」
場合によってはそのまま逃げろ、という指示がジェイドから出た。私は無言で頷く。リグレットがオラクル兵に指示を出し、指示を受けた兵士が昇降口のスイッチを押すと階段が現れた。下りた階段をオラクル兵が上ってくる。
「おらぁ、火ぃだせー!」
兵士が上がってくるとルークは階段に飛び出し、ミュウの頭を持って火を吐かせる。いきなり目の目で火を吐かれたオラクル兵は驚いて階段から落ちていく。オラクル兵が落ちていくと同時にジェイドと私が飛び出す。その後ろをルークが追う。この強襲にリグレットは譜銃を構え、銃弾を放つ。しかし、その銃弾は当たらない。
「――さすがはジェイド・カーティス。譜術を封じられても侮れない」
首に槍を突きつけられても動じないリグレット。私だったら怖くて、震えちゃいそうなのに。
「お褒めいただいて光栄ですね――さぁ、武器を捨てなさい」
一度にっこりと微笑んだ後、すぐにその笑みを消して武器を捨てるように促す。不利な状況にリグレットとオラクル兵は素直に武器を捨てる。
「イオン様、大丈夫ですか?」
リグレットとオラクル兵が武器を捨てたのを確認して、私とルークは共にイオンの側に寄る。
「はい、ご心配お掛けしました」
私たちに気がついたイオンが顔を向けるとその顔色は悪かった。ダアト式譜術を使ったからだ。
「ティア譜歌を――」
槍はリグレットに突きつけたままティアのほうに視線だけを動かす。