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「うわぁー!!」
眠気で首がコクって落ちる瞬間、電車が大きく揺れた。思わず大声を上げる。何事かと落ちていた頭を上げる。大きな音を立てての急ブレーキ……車体が傾いている!?座っている座席が後ろに倒れて行くのを感じた。高架上を走っている、この電車が傾いたら…あとは落ちるだけ。
ってことは…死ぬの?ちょっと待って。人生これからって時に、死ぬの?嫌だ…まだ死にたくない!!
――真咲…真咲
誰…?
――真咲…わた―は、あな…た、を…
何を言ってるの?
聞こえない。
――あなたは…ここに…
ここって何処?
――あなたは……わ、たし…
意味が分からない…
――出会い、必然、千里そして……を忘れないで
最後は何って言ったの!?
よく聞き取れない。
――忘れないで
何、を。
スローモーションのように車体が倒れて行く中、走馬灯の如く、家族や友人、そして恋人の顔が浮かんだ。重力に任せて、車体が高架下に落ちていく中、私の意識は無くなり、記憶はそこで途絶えた。
けどそれは死ではなく
これから始まる物語の
序章でしかなかった