37話 過去を許し平和へと
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「それでお話とは?」
みんなにはアルビオールで待っててもらい私はピオニーとともにティアの家のセレニアの花畑にやってきた。一体何の話があるのだろう。
「ん、そうだな」
そうだなって、内容は何も考えてなかったのですか?と思わずツッコミたくなった。でもいつもとは少しだけ違う雰囲気にその言葉を飲み込んだ。
「まずは、おまえ。ジェイドに告られたか?」
さっきまでのよくわからない雰囲気はどこへ行ったのか、ニっと笑うピオニー。一瞬思考回路は止まった私の顔はかなり間抜けだったに違いない。
「……は、はいぃぃ!?」
いきなり何を問うのだろうか。大事な作戦前に呼び出して聞くことがそれだとは。いやはや、あまりの予想外な質問に相手が皇帝陛下だと言うことすら忘れてしまう。
「ジェイドのやつのあの上機嫌な顔を見たらな。で、どうなんだ?」
「え、えっと……はい」
誤魔化しようはないだろう。長年の付き合いのある彼が見て確信を得たのなら隠していても仕方ない。それにジェイド自体が言いたくて仕方ないみたいで。そう言うタイプではないと思ってたのに。
「もちろんおまえも返事したんだろ?」
「……はい」
私がフってたらどうなってたんだろうか。本人目の前にしておいて口説くとか言ってたし、妙な優しさが逆に怖かったとは言えないけど。
「惜しかったな」
困ったようにと言うか眉根を下げたピオニーの惜しかったの意味がわからなく数回瞬きをする。何に対して惜しかったというのだろうか。
「陛下、一体何が……?」
相手がピオニーだ。読み取りにくいところがあるのはわかるけど。ジェイドが私に告白して、一度断ったとは言え結果的に受け入れた。受け入れたと言うよりは私が素直になったってだけだけど。まあ、それもガイがいなかったら言わないつもりだったし。と言うことなんだけどそれのどこが惜しいのか。