37話 過去を許し平和へと
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願いながらも
複雑な思いを抱くあなた
過去という悲しみを
許すことの出来る強さ
それを持ってると知ってるよ
ケセドニアのアスターも立ち会わせることとなり私たちは彼を迎えに行った。ノエルの戻るのを待つ間、アスターの用意してくれた宿で久々にゆっくり休むことも出来た。そして、朝。正直、未来を知ると言うことは少々胸中に複雑な思いを募らせた。
「おはようございます」
ロビーにみんなが集まり様子を見るために宿の外やと出るとそこにはすでにノエルがいた。
「ノエル!お帰り!伯父上たちは?」
「無事、ユリアシティへお送りしました。少し早くこちらに着きましたので、一足先にアスター殿もお連れしておきました」
真面目で働き者のノエルの言葉にみんな目を開いて驚く。両陛下を送った後、アスターと一緒に私たちもユリアシティへと飛んでもらう予定だったから、まさか先に送っていたという事と彼女自身に対して驚かされた。
「まあ!それではあなた、全然休んでいないのでは?」
「いえ、大丈夫です。ご心配なく。ちゃんと隙を見て休んでいますから」
全く休んでいないと思い、心配の声を掛けるとノエルは笑顔で答える。ずっと飛びっぱなしで本当は疲れてるはずなのに笑顔を浮かべる彼女に頭が上がらない。イオンがご苦労様です、と声を掛けると、ノエルは恐縮です。頭を下げた。
「では、私はアルビオールで待機していますので」
ユリアシティまで何往復したようには思えないくらい元気にノエルは街の外へと走っていった。
「さて、私たちもユリアシティに向かいましょうか」
「……ああ。いよいよだな」
影を落としたガイの顔を見て小さな息を一つ。この後のことを思うと、と言うかなんて言うか。昨日からの心配事。大丈夫だとわかっていても、なんだよね。