5話 反撃の烽火
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「あからじめ登録してあった、タルタロス非常停止機構です。回復にはしばらく時間がかかるはずです」
おぉ~、生で、骸狩り聞いちゃったよ。ちょっと、ヲタ心を擽られちゃったよ!そこはちゃんと表情に出さないようにグッと堪える。
「どこに向かわれます?」
ティアがこれからの事を聞く。タルタロスが止まったとはいえ私たちは艦内のことはよく知らない。
「左舷昇降口へ。非常停止した場合、あそこしか開かなくなります。イオン様を連れたオラクル兵も左舷昇降口から艦内に入ろうとするはずです」
そこを待ち伏せて、助け出そうと言う。
「でも俺達の武器は取り上げられてるぜ」
ルークが腰に手を当てる。隣の部屋にあるとは言えないので、
「案外、近くにあるかもよ?灯台下暗しってね」
と、人差し指を立ててそう言ってみれば、それもそうかと近くの部屋に探しに行く。武器を取り戻した後、火薬の置かれている部屋に行き、貨物を退かして、ミュウの炎で爆発させて壁に穴を開ける。ルークがビビるのも分かる気がしたよ……すごい爆風だったし。よく、ジェイドもティアも平然としてられるよ。何とか左舷昇降口まで辿り着く。ただ私は足が遅いから、三人について行くのが精一杯だった。
「どうやら間に合いましたね」
すみません、足が遅くて。こんな理由で物語が変っちゃうなんてことは困るし。
「タルタロスが非常停止したことに気づいてるか?」
「さすがに気づいているでしょう。相手は六神将です」
外の様子を確認しながらルークが問うとジェイドは、ずれてもいない眼鏡の位置を直しながら答えた。
「それより、このタイミングでは詠唱は間に合いません。譜術は使えないものと思って下さい」
視線は外のオラクル兵に。ルークは舌打ちをしながら、
「どうせ、せこい――」
譜術しか使えないだろと言いかけたところに私は”しーっ”と人差し指を自身の唇に持って行き、彼を黙らせる。そんなこと本人が一番分かっていることだし、聞きたくもない。ルークはそんな私を睨んで黙った。そのルークの隣にいるジェイドからも視線を感じたが、無視した。