35話 共に見る世界に
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「ルークはヴァンに依存しすぎで甘やかされて育ったけど、本心は優しいいい子だよ」
悪いことの出来ない、素直な真っ直ぐな可愛い男の子だよ。と笑って返すと可愛いは余計かもなとガイも笑って返してくれる。確かに可愛いと言われて喜ぶ男の子はいないけど、ルークは可愛いんだもん。撫で回したいくらい。
「話はそれ?」
ルークのことを話に来たの?本人の前じゃ話せないだろうけど。緊張するような事じゃないよね。
「君に……」
笑みを消して真剣な表情になるガイ。それにドキリとしてしまう。な、何だろう。
「話があるんだ」
「はな、し?」
よくわかんないけど、聞いちゃいけないような気がする。けど断る理由もない。私に話があるって事はわざわざ探してくれたのかもしれないと思うと申し訳ないし失礼だ。横に座る彼の目が真っ直ぐで逸らせない。最近、ドキドキさせられてばっかり。
「……その前に聞いていいかい?」
「何を?」
話があると言ったり聞きたいことがあるって言ったり。ガイの緊張が私にまで移ってきた。ゆっくりだけどどくん、どくんと心臓が大きく鳴る。
「その……」
私から視線を逸らし、何やら言いづらそうに口ごもる。私、何かしたのかな?
「君は……ジェイドが好きだよね?」
ようやく彼が口にした言葉に私の思考回路が止まる。一体彼は何を言った?私は何を聞いた?頭が追っ付かない。
「……はい?」
どうしてガイがそんなことを聞く。それ以前に何でわかるの……私がジェイドを好きだって。そんな素振り見せたっけ?あ、れ?こんな事言うのアニスくらいかと思ってたのに。
「どうしてって思うかい?でも俺も……君を見てたから。一人の女性としてね」
また衝撃的発言。変、変だよ今日のガイ。いきなり何を言い出すの?私を見てたって。あ、頭が混乱してきた。夢でも見てるのかな……