35話 共に見る世界に
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「……ですが、そのためにはバチカルへ行かなくてはなりませんわ」
表情を暗くするナタリアにルークは彼女をじっと見つめて、行くべきなんだとはっきり言う。街のみんなは命がけで俺たちを……ナタリアを助けてくれた。今度は俺たちがみんなを助ける番だ。と決意を持った瞳で語る。
「ちゃんと伯父上を説得して、うやむやになっちまった平和条約を結ぼう。それでキムラスカもマルクトも、ダアトも協力しあって、外殻を降下させるべきなんじゃないか?」
ルークの言葉にすぐに反応したのはティア。ガイやイオンも頷き、彼の言葉とは思えなかったのか一瞬目を見開くアニスとジェイド。けどやっぱりナタリアだけが目を伏せる。
「……少しだけ、考えさせて下さい。それが一番なのはわかっています。でもまだ怖い。お父様が私を……拒絶なさったこと……ごめんなさい」
私はその場面にいなかったからわからない。画面越しでは彼女の悲痛な心を感じ取れなかったから。実際に目の前でそんなことを言われたらどれだけショックだろう。今は……それを思い出すと苦しいというナタリアの気持ちはわかる気がする。
去っていくナタリアを止めることは出来ず、ただ見つめるだけしか私たちには出来なかった。ナタリアの決心が着くまで待つことに。宿を先に取り各々、自由行動を取ることになった。
「どうしよっかな」
ルークにくっついて行くか適当に歩き回るか。ジェイドの所に行くと何されるかわからないから一人ではいかないしよう。でも、確か現在のオールドラントに起きていることを記してるんだっけ……なら、余計に止めよう。邪魔しちゃ悪いし。
「どこ行こうかな?」
あたりを見回して目に止まったのはロケット台。登っても平気かな?聞いてみようかな。行く宛もない事だしとロケット台へと歩き出した。