34話 導きの標
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「まずはさっき魔術を使ったことです」
ディストに無理やり音素を体内に入れられてからみんなと再会するまでの間はある意味、不眠不休だったというのに何で使えたのかは疑問だっただろう。体力は移動できる程度しか回復できてなかったのは私自身わかっている。
「ルーチェが使えるようにしてくれたんです」
ただどういう力の原理かはわからない。あれも魔術の一種なのかも知れないけど本家である彼女と同じ力は今の私では使えないという事。
「あなたの力はますます謎めいてきますね」
わかったかと思うとまた新たなことが出てくる。理解した分、更に問題は深まっていく。いつになったら全容がわかると言うんだろう。てか、私に使いこなせるようになるんだろうか。
「あの部屋は私ならいつでも入れるから、部屋の中の本を漁って調べていいみたいです」
部屋の原理もそうしろと言ってたし。彼女の日記みたいなものもあるだろう。力の使い方見たいなものも書いてるある物もあるだろう。時間を見て調べてみたい。まずはこの外殻大地を無事に降ろすことが先だけど。
「他には?」
「私の血中音素がもう少し元に戻れば譜術が使えるようになるそうです」
今はいつ乖離してもおかしくない体。ディストのおかげで更に悪化もしてるけど。
「ルーチェは優秀な譜術士だったと聞いてます。真咲も使えてもおかしくはないですね」
「試したことはないですけど」
使えるかも、ということを考えたことがない。オールドラントに来てすぐに魔術を使えるようになったから譜術を使おうと言うことを考えたことがない。不自由がなかったから余計に。ルーチェの言い方からすれば今は使えない。この体では譜術を使うことは出来ない。でもずっと使えないというわけでもないみたいだ。