34話 導きの標
夢小説設定
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「じゃあ制御は出来ないのか?」
「まあ、ルークの超振動で、これまでと同じように、操作盤を削っていけば動くと思います」
パッセージリングを起動させなければ何も出来ない。先手を打たれている以上、力技で行くしかない。
「で、俺は何をしたらいいんだ?」
「振動周波数の計測には、特に何も。ですが、今後のことを考えると外殻降下の準備をしておいた方がいいでしょうね」
ジェイドの言葉に頷いて一歩前へに出るルーク。そして両手を上へと掲げて超振動を発生させる。今回は何を書けばいいのか問うとジェイドはルークの側に寄り上を見上げる。
「第四セフィロトと、ここ――第六セフィロトを線で結んで下さい」
第五セフィロトはアクゼリュスだから迂回してと続け、ルークに指示していく。いくつかのセフィロトを線で繋がせて第六セフィロトの横に『ツリー降下。速度通常』と書かせ、さらに『第一セフィロト降下と同時に起動』と指示を更にする。ルークもジェイドの指示の通りに超振動で削っていく。さすればセフィロトから記憶粒子が発生し始めた。
「これって、なんて意味なんだ?」
「第一セフィロト――つまりラジエイトゲートのパッセージリング降下と同時に、ここのパッセージリングも起動して降下しなさいっていう命令よ」
言うとおりにやったのはいいがその意味はわからなくて首を傾げれば、ティアが丁寧に説明する。残りの大陸を一斉に降下させるという命令を先にしておく。後々のことを考えてのこと。
「納得。あとは地核の振動周波数だな」
「大佐、どうやって計るんですかぁ?」
「簡単ですよ。計測器を中央の譜石にあてて下さい」
ポケットから測定器を取り出し、自分がやると言うガイに手渡す。受け取った測定器を大きな譜石に触れさせるとポンッと測定が終わったことを知らせる音が鳴った。