34話 導きの標
夢小説設定
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「真咲!?あなたは――」
「あとでご説明します。イオン様は隠れていて下さい」
イオンと共に後方にいたけど、私が杖を召喚して前へと出ようとする彼が慌てたような声を上げる。先日倒れてやっと動けるようになった人間が戦闘に参加できるわけがないと言いたいのだろう。今は説明をしてる暇はない。ジェイドに説明するときにイオンにも説明するつもりだったから、イオンに微笑み私も参戦する。
「真咲?」
「下がりなさい!」
「大丈夫です」
後方支援に入っているナタリアとジェイドの間に入ると二人が同時に声を上げる。けど安心させるためではなく、本当に大丈夫だと笑ってみせる。
「――漆黒を纏い 光を拒め!」
光の属性だということはわかっているから使うのは闇の属性なんだけど、個人的に想像しづらいというか……使えるかどうかは私次第という訳で。闇なら影か暗雲か。光が照らすなら闇は包めばいい。黒い霧のようなものがユニセロスを覆う。
「ルーク!ガイ!」
「おう!」
動きが止まったユニセロスへ攻撃を加える前衛の二人。それをフォローするアニスとティア。
共に後方にいたジェイドとナタリアも一度こちらを見たものの何も言わずに譜術や弓術で応戦する。絶え間ない攻撃のせいかユニセロスは小さく呻いた後、気を失い地面へと倒れ込む。大人しくなったのを見て、ティアが傷を癒すわね。と癒しの譜術をユニセロスへとかける。
「しかし、この後どうするのですか?目を覚ませば、また襲ってくるかも知れませんよ」
「ミュウに話をさせようぜ」
「はい、ご主人様!ボク、頑張るですの!」
同じ繰り返しになるのではと言うジェイド。その前にミュウに何があったか聞いてもらえばいいとルークが提案する。頼られたことが嬉しいのか、短い腕を一生懸命上へと上げるミュウ。その可愛さに撫で繰り回したいとか思ったり。