5話 反撃の烽火
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「――炎をイメージして、言葉を紡いだら使えました」
その時のことを思い出しながら言う。どうやら使いたい力をイメージして言葉を紡ぐ、それが私の力みたいだ。と言うと、その意見にジェイドも同意した。
「譜石に炎を当てたのは何故ですか?」
更に質問をぶつけて来る。物語に沿って譜石に火を当てれば譜石が光ると知っているから、当てましたなんて死んでも言えない。
「蛍光灯にも衝撃を与えると爆発をするから、同じ原理で何となく?」
適当な理由をつける。これくらいしか私の頭では思いつかないよ。出来るだけ動揺を悟られないようにはしてるけど、気づかれたかなぁ。
「蛍光灯?」
そっちに疑問を持ちましたか。こっちには無いもんね、上手く誤魔化せるかな。
「私の世界の照明器具です」
私が人差し指を立てて言うと、ジェイドはふむっと興味あり気に自身の顎に手を置く。
「低圧のアルゴンと水銀だったかな?…の水蒸気の放電によって、紫外線がガラス管壁に塗ってある蛍光体に当たって発光するんです」
随分昔に学校で習ったことをそのまま説明する。あんまり科学は得意ではないけど、意外と覚えているものだ。私が説明を終えると、ジェイドは顎に手を置いたまま何か考え込んでいる。
「理解が出来ない部分がありますが、それが私達とあなたの世界の違いなのですね」
その言葉にやっぱり…と、ここは私の世界では無いことを余計に実感させられた。けど、顔には出さない。譜石の原理と蛍光との原理って違うもんなぁ。そもそも、音素の意味も違うし。
「納得しました。思ったより頭は良いのですね――あと一つだけいいですか?」
まだあるんですか…てか、思ったよりは余計だ!!蛍光灯の原理に関してはギリギリ覚えてただけだけどね!