34話 導きの標
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
導くは君の世界
私は降り立つだろう
遙か時を越えたあなたに
出逢うために
ダアトで一夜を過ごし、私たちはシェリダンへと向かった。ヴァンにバレたことでヘンケンたちの安否も気になると。
「おや、あんたたち!」
街の中へと入り、ヘンケンたちに会うために集会場へと足を向ける。その集会場の前へ行くとタマラとキャシーが立っていた。二人は私たちに気づきこちらを見る。
「聞いたかしら?スピノザのせいで……」
「ああ、話はきいてるよ」
スピノザは仲間だからと信じていたキャシーは申し訳なさそうに目を細める。その空気を察したというか天然というか、ガイが怪我もなく無事で何よりと笑顔を見せれば、それだけで元気になったのかうっすら頬を染めて喜ぶキャシー。それにタマラが乗っかりガイはそう言う訳じゃ…と肩を落とす。
「ところでお二人はここで何を?」
話を戻すようにティアが何故二人が外にいるのかを問う。すると二人は顔を合わせ、集会所へと視線を向ける。
「ああ……ちょっと『い組』と『め組』の対立に嫌気がさしてね」
「入ればわかるよ」
溜息を吐く二人。若干疲労を伺わせてるのはそれが原因か。ともかく中で何が起こってるのかわからない私たちは集会所の扉に手を掛ける。余談として訂正。私は画面越しで知っているから、現状に何となく想像はついた。
「……そんな風に心が狭いから、あのとき単位を落としたんだ!」
「うるさいわい!そっちこそ仲間に売られたんじゃろが!文句を言うなら出て行け!」
「そうじゃそうじゃ!おや、あんたたち!」
案の定、言い争っていた。唖然とする私らに気付いたのはアストン。その声にイエモンとヘンケンも私たちに気付き、こちらに顔を向けた。