33話 踏み出す一歩の勇気
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「パメラ!」
「ママ!?」
倒れるパメラにイオンとアニスがしゃがみ容態を見る。その間に隙をついたジェイドがアリエッタを背後から捕らえる。
「さあ、お友達を退かせなさい」
「う……!だけど……」
「アリエッタ!パメラを巻き込むのは筋違いでしょう」
ライガを退かせることを躊躇うアリエッタにイオンが珍しく大きな声を上げて諫める。自分たちならともかく、パメラはあくまで一般人。いくら庇ったとは言えそんな彼女を傷つけていい理由にはならない。
「アリエッタ、お願い。他の人を巻き込まないで?」
「……真咲……イオン様……みんな、やめて……!」
まだ捕らえられているアリエッタの側に寄り、そっと抱き締める。ここに住む人たちは何にも関係ないんだよ。と諭すように言えば、アリエッタはライガたちを止める。アリエッタの命令を聞いたライガたちは街の外へと去っていく。
「ありがとう、アリエッタ」
「真咲……ごめんな、さい……」
素直に謝るアリエッタにいい子だね。あとでパメラさんにも言うんだよ?と言えば、うん…と小さく頷く。
「イオン様……怪我は……」
「僕なら大丈夫です。ありがとう、パメラ」
ナタリアに治癒術を施してもらっているパメラは弱々しい声でイオンに微笑みかける。イオンはパメラの手を取り、微笑み返すとパメラはイオン様を護れたのなら本望です……と言って意識を失った。傷は大丈夫、痛みのせいで気を失ったと言うナタリアの言葉に安堵する。
「……思い……出したっ!」
パメラが倒れたのを見て地に膝をついてしまったガイが呻くように声を出す。
「ガイ、大丈夫?」
「あ、ああ……」
パメラはルークが背負い、私とガイとジェイドを残したみんなは教会へと入っていく。その後を追うように私たちも教会へと再び入っていった。