33話 踏み出す一歩の勇気
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「いえ、アッシュが迅速に動いてくれたからですよ。ところで何故またここに戻ってきたんですか?」
「イオン様の力が必要なんですよぅ」
「詳しい説明はガイがします」
これまでの経緯を報告するとともにイオンが預けてくれた禁書の解読についてもガイが丁寧に説明していく。
「地核の振動周波数測定ですか。僕の知っているセフィロトというと、アブソーブゲートとラジエイトゲートですね。そこならすでにダアト式封咒を解放させられました」
「そこはプラネットストームの発生地点と収束地点ですから、測定には適さないでしょう」
ここ以外のセフィロトでなくてはならいと言うジェイドにルークがどうするんだと問う。ユリアシティで話を聞くならユリアロードを使うか飛行譜石を取り戻すしかない。だが飛行譜石はディストが持ち去ってしまいここにはないとイオン。
「困りましたわね。他にセフィロトの場所は知りませんの?」
「確証はありませんが、タルタロスでリグレットがこんなことを言っていました。橋が落ちているから、タタル渓谷のセフィロトは後回しだ、とか……」
タルタロスで捕まった際に連れ出されたときのことだろう。それで思い出したとガイがイスパニア半島にもセフィロトがあると勉強したと言えば、ティアもタタル渓谷にはフォンスロットに群生しやすいセレニアの花も咲いていたと頷く。ならば行く価値があると、まだダアト式封咒も解いてないと言ったイオンがここですべきことは終わったから協力すると立ち上がる。
「助かるよ。一緒に行こう」
まだ六神将が戻らないうちにダアトを出なければならない。けど、一つ待ち受けている物はある。それを避けて通るわけには行かないから、私からは何も言わない。前へ進むには必要だ。私たちはイオンを連れて彼の私室から出る。