33話 踏み出す一歩の勇気
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「きゃっ!」
「真咲!」
今朝動けるようになったばかりの私ではスピノザを止めることが出来ずに吹き飛ばされる。思い切り尻餅を付いてしまえばアッシュはスピノザを止めることを忘れて私を抱き起こす。
「アッシュ!スピノザをっ!」
「ちっ!」
慌てて立ち上がって追いかけようとするけどもうスピノザの姿はなかった。逃げられた。アッシュを責めることは出来ない。理由を話していない以上はどうしても捕まえなければならない理由がないから。
「……な、なんだ?」
「あー!真咲っ!」
屋敷から出てきたみんなが何事だとこちらに顔を向ける。地面に座り込みアッシュに支えられている私を見て大声を上げたのはアニスで、その声にみんなも駆け寄ってくる。その中でジェイドの顔が笑ってないのを見て寒気がした。ねぇ、本当に私が好きなんですか?
「何があったんだ?」
「スピノザが逃げていった」
スピノザが逃げたと聞いてジェイドが立ち聞きしていて通報しようとしているのでは、と言うとキャシーはそんな男じゃないと大きな声を上げる。
「……何か聞かれては困る話をしてたのか?」
「ファブレ公爵やヴァンには内密で、禁書の音機関を復元させるんですのよ」
ナタリアの言葉聞いてか事情はハッキリとは飲み込めなくても私が先回りしようとしたことは理解したみたいでこちらに視線を向ける。
「……とにかくスピノザを捕まえておけばいいんだな。俺が奴を捜しておく」
「アッシュ!私たちに協力して下さいますのね!」
「それなら、一緒にスピノザを捜そうぜ!」
このあとルークとアッシュがまた喧嘩して結局怒ったアッシュは一人で行ってしまった。そこにヘンケンがルークを煽るけどティアに諫められたルークはダアトに行くついでに、他の街に立ち寄って調べる分にはいいだろ?と負けず嫌いな面を見せる。ちなみに街を出るときにジェイドには、お仕置き決定ですね。と言われました。