5話 反撃の烽火
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「すみませんでした」
暫くの沈黙の後、私の隣に腰を下ろしたジェイドが唐突に謝罪してきた。再び、何のことか分からないでいると彼は言葉を続けた。
「こんなことに巻き込んでしまったことです」
こんなこと――六神将によるタルタロス襲撃ことだろう。ジェイドは手で眼鏡を覆い、表情を見られないように顔を隠した。
「ジェイドさんが悪いわけじゃないですよ?」
真っ直ぐ彼のことを見ていう。私自身は知っていたとはいえ、彼はこんな襲撃を受けるとは思いはしなかっただろうし。
「森でもさっきも私を助けてくれたじゃないですか。助けてもらわなかったら今頃、私は死んでましたし」
苦笑交じりに言う。私自身のトリップ以外は全部知っていたことだし。そんなことは言えないけど。眼鏡から手を放して見えた顔はまだ、険しいままだった。
「…あの時、何故イオン様を捜していたのですか?」
ふと、思い出したように質問をぶつけてきた。あの時とはたぶん襲撃前のことだろう。
「何故って…」
イオンが六神将に連れ攫われてしまうからなんて言えない。どうしよう…言えないことが多すぎ。