32話 たとえ罪と言われても伝えられぬ想い
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「アッシュ……バチカルでは助けてくれてありがとう」
「そうだ。おまえのおかげだよ。ここまで逃げてこられたのは」
第一音機関研究所を出るとナタリアがアッシュに礼を述べる。ルークも感謝の礼を述べるとアッシュは導師に言われて助けただけだとそっぽを向く。
「イオン様が!?」
「…うぅ……いゃ……ぐっ……!」
「真咲!?」
小さく呻き続けていた真咲が急に声を上げ、抱きかかえるジェイドの軍服を力強く握りしめる。突然の悲鳴に全員が一斉に彼女を見る。額には脂汗を掻き苦しそうにけど必死に耐え続ける姿にルークたちの方が顔色を悪くする。
「ちっ!時間が……おまえたちに渡すものがある。宿までこい」
一人渋い顔をするアッシュは宿屋の方へと先に歩き出した。ルークたちも宿へと足を向けるが途中でルークが足を止めガイを見る。
「なぁ、ガイ。あの、さっきの師匠とおまえの話だけど……」
言いにくそうに口にするルークにあれか……と少し表情に影を落とすガイ。
「おまえがカースロットで俺を襲ったのって……」
「……そうだな。ヴァンがいったことは本当だ。あいつと俺は同志だった。だが……今は違う。あいつと俺の目的は違ってしまったからな」
否定はしない。でも当初の目的と違ってしまった以上、もう同志とは言えない。そうガイが言うがそれを私たちに信じろと?こちらが疑り深いことはご存じですよねぇ。そうそう……ティア、ジェイド、アニスが信用できないと言う風な言葉を綴る。
「おやめなさい!わたくしたちの誰もがルークを見捨てた時、ガイだけはルークを迎えに行きましたわ。」
それのことまで否定なさいますの?とナタリアがガイを庇うように声を荒げる。裏切ろうとする人間がわざわざ迎えなど行かないと。