32話 たとえ罪と言われても伝えられぬ想い
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「フォミクリーで大地や人類の模造品を作るのか?馬鹿馬鹿しい!」
「では聞こうか。ガイラルディア・ガラン・ガルディオス」
何もかもレプリカで代用しようと言うヴァンにそんな馬鹿なことがあるかとガイが首を振るとヴァンはジッとガイを見て彼のフルネームを口にする。その名を呼ばれ目を見開くガイ。
「ホドが消滅することを、預言で知っていながら見殺しにした人類は愚かではないのか?」
「それは……」
故郷が崩落することは預言に詠まれていた。それ以前にガイはファブレ公爵によって家族を奪われたが、その後に故郷まで失った。知っていたなら助けられたかもしれない。そんな風に訪ねられれば口ごもるしかなかった。
「私の気持ちは今でもかわらない。かねてからの約束通り、貴公が私に協力するならば喜んで迎え入れよう」
ヴァンの言葉に驚き一斉にガイを見る。かねてからの約束……?とルークが何のことだと訊ねるが当のガイは答えられないでいる。
「ガルディオス伯爵家は代々我らが主人。ファブレ公爵家で再会したときから、ホド消滅の復讐を誓った同志だ」
ヴァンの衝撃的な告白に一同が目を見開き驚きを露わにすると、外の方から大きな音がした。何事だとルークらがガイからそちらの方に気を向けるがヴァンとリグレットは特に動じた様子は見せない。
「来たようです」
リグレットがヴァンにそう言うと同時に真咲を抱えたアッシュが部屋の中へと入ってきた。
「アッシュ!」
「真咲!?」
その姿に更に驚きが増す。アッシュが現れたことも勿論だがディストに捕らえられたはずの真咲がアッシュと共に現れたことにも驚かされた。さすがのヴァンも予定外だったのか僅かだから眉をピクリと動かした。リグレットも小声でヴァンの名を呼ぶ。