4話 見えない不安
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「さ、刺した…俺が殺した?」
剣から手を放し、自らの掌を見る。ショックで呆然とした表情をするルーク。手は震えている。ティアがルークに駆け寄ると上空に影が出来る。
「人を殺すのが怖いなら、剣なんて棄てちまいな。この出来損ない!!」
頭上から声がすると同時に氷の矢が飛んできた。ルークとティアはそれを受けて倒れてしまった。私はとっさにジェイドが腕を引いてくれたおかげで無事だった。ジェイドはそのまま自分の背に私を隠す。
「さすがはマルクト帝国第三師団師団長である死霊使い殿、しぶとくていらっしゃる」
アッシュの声。ジェイドに緊張が走ったのがわかった。だって……もしかしたら、この時にルークとアッシュの関係を疑い始めたのだろう。ジェイドの背でアッシュの姿は伺うことが出来ない。
「隊長、こいつらはどうしますか?」
オラクル兵の一人がジェイドに声を掛ける。二人のオラクル兵は気を失っている、ルークとティアに剣を突きつけ、後の数人は私とジェイドを囲っている。